GUIDELINE中学部の指導方針

中学部
指導方針

難関大学に合格するための基礎学力を
中学生のうちに身につけます。

Chapter 01難関大学に合格できるかどうかは
中学時の基礎学力がどれくらいできているかで勝負の大半が決まってしまう

大学入試はまだまだ先?

みなさまにとって大学受験は6年も先のことで、中学生にもなっていない今のみなさんにとってはほとんど関係のない遠い先の出来事といった印象が強いかと思います。公立中学に入学するみなさまにとっては、6年後の大学受験どころか、3年後の高校受験でさえも、はるかかなたにある遠い先の出来事だと感じられていることでしょう。

ですが、みなさまの中で「将来は、東大、医学部、早稲田、慶応といった難関大学に合格したい」と考えている人にぜひ知っておいていただきたいことがあります。それは「難関大学に合格できるかどうかは中学の時の基礎学力がどれくらいできているかで勝負の大半が決まってしまう」ということです。

中学生時の勉強が、大学受験のための基礎学力形成に重要

私は、今まで40年近くもの間、多くの中学生、高校生に英語を教えてきましたがそのことを本当に強く感じます。
難関大学を目指す多くの生徒は高校2年生の秋ころから本格的に大学への受験勉強を開始しますが、その時点で基礎学力がある人とない人では、同じことを同じ時間勉強しても能率、定着率、進み具合が全く違うのです。

例えば英語を勉強することを例に考えてみましょう。
基礎学力ができている人なら、大学受験のための参考書や問題集で勉強を進めても、かなり自分の力で理解でき、どんどん進めていくことができるのに対して、基礎学力ができていない人は、そもそも解説や解答を理解すること自体難しく、それらの参考書や問題集で勉強しようとしても途中で挫折してしまうことが非常に多いのです。

では基礎学力ができている人とできていない人はどこで差がついたのでしょうか。
答えは、中学生の時です。
なぜなら、大学受験で必要になる基礎学力は、英語にせよ数学にせよかなりの部分が中学生のときに習うことが土台になっているからです。
つまり、中学生の時の勉強、「基礎の基礎」とでもいうべき部分の勉強をおろそかにすると、大学受験の勉強を進めていく際の基礎学力ができていないという非常に困った状況に陥ることになってしまうのです。

Chapter 022021年から始まった新しい入試にどう対処すれば良いのか?

ここでみなさまに、2021年から始まった入試制度に成増塾がどのように臨んでいるかをお話ししたいと思います。

2021年から、30年以上続いたセンター試験は廃止され、それに代わり大学入試共通テストがスタートしました。文科省は今回の入試制度改革にかなり気合いを入れており「戦後最大の入試制度改革」などと銘打っています。

その改革が主眼とすることは一言で述べるならば「知識暗記型の入試」から「思考力、表現力重視の入試」への転換です。

Chapter 03成増塾が20年以上も前からやっている事にやっと時代が追いついた!

多くの予備校、塾は新しい入試にどう対処すれば良いのか、頭を悩ませていますが、私たち成増塾はこの新しい入試に対し、何か特別の対策を新たに行う必要はなく、20年以上一貫してやってきた従来の指導方針で完全に対応できると自信を持って言うことができます。 むしろ私たちとしては「成増塾が20年以上も前からやっている事に文科省はやっと追いついてくれた!」というのが実は本音です。以下、それについてお話ししましょう。

成増塾は東大等の難関大学に合格するための塾として1996年にスタートしました。その当時、100人以上の大人数を詰め込む大手予備校が時代の主流だったのに対し、成増塾はあえて少人数で教えるスタイルをとりました。これは私がしばしば説明会でお話しする事ですが「難関大学の入試閻題に対応できる学力は少人数のクラスで指導しなければ身につかない」という事実に基づくものです。
東大等の難関大学ではどの科目でも、単なる知識の暗記で対応できる問題ではなく、本当にその場で考える力があるかどうか、またそれを自分で表現できる力があるかどうかを試す問題が30年以上前から出題されていました。

Chapter 04思考力・表現力の養成は少人数制でないと不可能

このような問題に対処できる学力をつけるためには、講師が大教室で多数の生徒を相手に一方的に講義を行ういわば「一方通行型」の授業ではなく、生徒一人ひとりの書いた答案に講師が逐一目を通し、生徒と講師の双方向のやりとりで進めていく「対話型」の授業を行わなければなりません。

では、受験生の思考力、表現力を見るために従来から難関大学が出題してきた問題とはどのようなものでしょうか?
例えば東大等の英語で出題される要約問題はその典型です。
要約問題は解答例が複数できることが多く採点者は採点に多くの時間をかける必要があります。
東大が、そのように採点に大変手間がかかる問題をあえて出しているのはやはり、そこまでしても質の高い学生をとりたいと入試担当者が考えているからなのです。

Chapter 05東大の問題は30年以上も前から思考力・表現力を問うている。

2(A)下の図に書かれた状況を自由に解釈し、30〜40語の英語で説明せよ。1995年東大 2(A)下の絵に書かれた状況を簡単に説明した上で、それについてあなたが思ったことを述べよ。全体で60〜80語の英語で答えること。2015年東大 2(A)下の図に書かれた状況を自由に解釈し、30〜40語の英語で説明せよ。1995年 東大2(A)下の絵に書かれた状況を簡単に説明した上で、それについてあなたが思ったことを述べよ。全体で60〜80語の英語で答えること。2015年東大
思考力・表現力を問う問題は、実力のある指導者による添削が不可欠

東大は、英作文でも単に「日本語を英語に直せ」という問題だけではなく、イラストを自分なりに解釈して説明する間題や、ある架空の楊面を想定してその楊面にいる人物だったらどう考えるか、といったことを英語で説明させる問題が出されます。上記イラストによる問題は東大が30年前から出題する自由英作文の問題例です。まさに現在、文科省が目指している「思考力・表現力を問う入試問題」の具体例と言えます。成増塾中学部では中学生のうちからこのような問題に取り組んでいただきます。

これも解答者が10人いれば10通りの答案ができると考えられます。これらの問題を解いた後1番大切なことは「自分の答案はどう評価されるのか」を十分な実力のある指導者に判断してもらうことです。生徒が沢山いる大教室ではそのようなきめ細かな指導を行うことは絶対に不可能です。成増塾で行っているような、少人数、双方向の授業でのみ、それは実現することができるのです。

思考力・表現力を問う設問は数学や社会でも出題されている

また、数学も本当に公式の意味を自分で理解しているかを問われる問題がしばしば出されます。
「円周率は3.05より大きいことを証明せよ」
これは以前東大で出題された問題です。円周率が3.14…であることは誰でも知っていますが、東大はその意味がわかっているかどうかをその場で考えさせたわけです。

次にしばしば「暗記科目」とされる社会科の問題を見てみましょう。東大の日本史ではかつて摂関政治をテーマに次のような問題が出題されました。
「次の文章は、数年前の東京大学入学試験における、日本史の設問の一部と、その際、受験生が書いた答案の一例である。当時、日本史を受験した多くのものが、これと同じような答案を提出したが、採点にあたっては、低い評点しか与えられなかった。なぜ低い評点しか与えられなかったかを考え、(その理由は書く必要がない)、設問に対する新しい解答を5行以内で記せ。」

いかがですか?こういう問題が出された時、問題集や参考書に書いてある参考答案を丸暗記してきた生徒は全く太刀打ちできずに思考停止に陥ることになります。東大等の難関大学では現に30年以上前から、以上のような、受験生の思考力と表現力を真の意味で問うような問題を出し続けているのです。
成増塾はそのような問題に対処できる学力を身につてもらうために長年取り組んできました。そのような取り組みを続けてきた私たちの指導方針はまさに「思考力と表現力」を問う2021年からの新しい入試制度が目指している方向とぴったりと一致していることがお分かりいただけたかと思います。

Chapter 06なぜ、プロ講師が中学生を教えるのか?

中学生の勉強は大学生でも教えられる?

みなさんの中には「中学生の勉強なんて大学生でも教えられるのでは?」と思われる人もいるのではないでしょうか?しかし、成増塾は中学生の勉強の指導者も大学受験まで指導できるプロ講師が行っています。
それは「中学、高校の勉強は大学受験から見れば一体を構成しており、全体を見渡せる指導者が教えることで初めて本質がわかる」と私たちが考えているからです。これについて説明しましょう。

全体像をわかりやすく解説できる講師こそが最良の講師

例えば、英語の文法学習では中学時に習う内容と高校時に習う内容は異なります。ですが、ある文法事項を中学生が習っている時に、もっと先を知りたいのに「ここから先は高校生になって習うことだから教えない」と言われたら、知的好奇心の強い中学生は納得できるはずはありません。将来、東大や医学部を目指す知的レベルの高い中学生は納得できない人が多いのではないでしょうか?

「もっと先まで知りたい」という知的好奇心の強い生徒に対し「ここから先は高校生になってから習うことだけど」と前置きした上で、全体像がどうなっているのか、今習っていることがその全体像の中でどこに位置するのか、を分かりやすく教えてくれる講師こそが最良の講師であると私は考えます。

Chapter 07成増塾のプロ講師は大学受験も見すえた授業を行う。

基礎力がしっかりしている中学生なら、東大の問題を解くことも可能

難関大学の受験指導ができるプロ講師の楊合、中学生クラスでも大学受験の内容を授業に取り入れることがしばしばあります。例えば先ほど紹介したような東大の英作文の問題を、成増塾の中学生のクラスではしばしば扱います。
基礎力がしっかりしている中学生なら、東大の英作文の問題でも自分なりに答案を作ることができます。
また中3生は夏休み以降、東大の要約問題等をどんどん解いていきます。将来東大を受験する中学生には、なるべく早い時期に東大の問題に触れさせることで「自分でも解けるんだ!」という自信を持ってもらうことができます。

知的好奇心の強い生徒に対して、教える側が限界を設けてはいけない

これはもちろん英語の話だけではありません。数学で紹介した円周率の問題や、日本史で紹介した摂関政治の問題、これらは中学生でも十分取り組める内容です。
今までの説明でお判りいただけたかと思いますが、将来東大などの難関大学を目指す知的好奇心の強い生徒に対して教える側で限界を設けてしまってはいけないのです。私たち成増塾が中学部においても、大学受験まで指導できる最高レベルの講師が授業を担当するのは以上のような理由からなのです。