座談会

山下講師と合格者 2019年

山下講師と合格者が語る、『答えを出すまでの先生の頭の中…思考のプロセスを再現してくれる授業。』

甲斐講師の講座を受講していた難関大合格者の皆さまに甲斐講師の講座や成増塾についてお話しをしていただきました。

  • 中下乃栄さん
    早稲田大学
    教育学部
    社会科地理歴史専修合格
  • 星野維吹さん
    上智大学
    外国語学部
    英語学科合格
  • 濤岡瀬里奈さん
    慶応義塾大学
    法学部
    法律学科合格
  • 伊藤優志さん
    東京大学
    教養学部
    文科Ⅱ類合格

山下:今日は集まっていただいてありがとう!それでは座談会をはじめましょう。まず皆さんに塾に来る前、勉強がどういった状態だったのかお聞きしたいと思います。まず最初に中下さんからいきましょうか。中下さんが僕の授業を受けたのは2年生の2月(新学期が始まった当初から)でしたよね?

中下:そうです!でも塾に来る前は本当に勉強してなくて、偏差値も50~55くらいで全然ダメでした。古文は高3なのにはじめは助動詞すらもあやふやな感じで…

山下:そうでした?そんなことなかったですよ。

中下:いやいや私授業中に助動詞覚えてなさ過ぎて、授業中に先生に怒られましたよ!(笑)

山下:そんなこともありましたか。

中下:まあ私は怒られないと全然やらないタイプだったので、それをきちんと言ってくれる先生でありがたかったんですけど笑
とにかく最初は早稲田とかは夢のまた夢でした。

山下:よくそこから頑張ってくれました。では塾に入る前どうでした?星野くんは部活の関係で3年生の早慶クラスに6月まで出席できず、それまでは3年生だけど2年生のクラスに参加してたんですよね。

星野:そうなんですよ。僕は国語に関しては本当に終わっていて、古文も漢文も完全に0でした。そもそも早慶クラスに所属できるのかどうかすら心配してたくらいです笑。ですから、先生が授業中に毎回フォローしてくださったのは本当にありがたかったですね。

山下:僕のクラスは主体的に努力する意志さえあれば誰でも入れますよ。勉強面ではたしかに星野くん、最初は本当にさっぱりでしたね笑。2年生の課題にプラスして、6月に早慶クラスに参加するときスムーズに入れるように、3年生の課題も2年生の課題とは別に渡したんですよね。よくがんばってくれました。

星野:4カ月近くもお時間を割いていただいて恐縮でしたが、本当に心強かったです。その最初の4カ月で基礎が強化できたことが国語で合格点を取れたことに繋がっていると思います。

山下:でも星野君はたしかに古文漢文は苦手だったけど、現代文はできましたもんね。早慶上智クラスを狙うなら「古文漢文が苦手」っていうのは全然巻き返せるんですが、「現代文が全然できません」っていうのは、少し大変です。なぜなら現代文は17~18年の積み重ねがあるので、1年では間に合わないケースがあるんですよね。そういう生徒は2年生から鍛えないといけないのですが、星野君は現代文に関してそこまで苦手でなかったので十分早慶上智を狙える素質はあると思っていました。
それでは次は濤岡さんにいってみましょうか。濤岡さんは2年生の当初から授業に参加されていましたね。賢くてとても優秀で、当初から「この子は出来るな~」という印象しかなかったですね。

濤岡:いやいや私も最初は全然ダメでしたよ。最初の方の授業で「花咲かぬ」と「花咲きぬ」の違い分からなかったですもん。(笑)

山下:まあ2年生の最初はみんなそんなもんですよ。2年生の最後の方が駿台記述で英語が偏差値78、国語が偏差値75くらいありましたもんね。学校の先生も2年生の終わりには東大を勧めておられたみたいですが、濤岡さんは慶應に興味があって慶應にしたんですよね。

濤岡:そんなこともありましたね。でも高1の時は同じ模試で国語は60もいってなかったです。先生の授業を受けて伸びたんですよ。(笑)

山下:そうですか?べつに無理にお世辞は言わなくても大丈夫ですよ。(笑)正直に思っていることを言ってくれた方がしっかり受験生には伝わるので …(笑)
それでは、最後は伊藤ちゃんにいきますか。伊藤ちゃんは1年生の時から2年生のクラスに参加してくれてましたよね。そういえばそもそもなんで成増塾に入ったんですか?

伊藤:中学受験をしていた塾の特待生で、中学まではほぼ無料で塾に行けてたんですよね。でもお金もかかってないし~ということで遊びまわっていました。また中学までは基本的にバスケ部の部活ベースで生活していたので、全然勉強してなくて…「そろそろやるか~」みたいな感じで成増塾に入りました。

山下:そのとき結構勉強は遅れてた感じだったんですか?

伊藤:勉強がみんなに比べて極端に遅れていたわけではなかったのですが、東大を目指すにあたって「これではいけないな」という危機感は感じていました。

山下:そうなんですね。でもなんで成増塾に入ろうと思ったんですか?僕もちょっと失礼な言い方ですが、予備校講師一年目のときに大手予備校を受けて落ちて、それから塾を探してはじめて成増塾知ったんですよね。その後、その予備校も受かってしばらく出講してたんですが、成増の方が納得のいく授業できると思って結局成増に集中するようになったんですが。

伊藤:僕は基本的に少人数が良くてそれで大手も含めていくつか体験授業に行って見たんですが、講師の距離の近さなどが一番成増塾が自分に合ってたと感じたので、成増塾に決めました。

山下:そうだったんですね。ほかのみんなは何で成増塾に通おうと思ったんですか?

中下:私は高田馬場が通学路だったんですが、その時塾の看板が見えて「通いやすいかも」と思ったので…(笑)

星野:僕は兄も成増塾に通ってて。兄は慶應に合格したんですけど、そのせいもあってか母が「あんたも成増に行きな」って。(笑)

濤岡:私は家から近かったので成増塾にしました。最初は英語しか取る気なかったんですけど、山下先生が説明会で話してて「なんかすごく面白そうな人だな」って思ったので。(笑)

山下:そうなんですね。説明会は保護者の前でお話しする機会が普段ないので、毎年何を話していいか分からずとても緊張するので、そのときもきっと慌てふためいていたのでしょう。(笑)
みなさん色々お話していただきましたが、単刀直入に成増塾に入って成績伸びましたか?別に「国語は伸びなかったけど英語でカバーした」とかでもいいので。

中下:たぶん…伸びました!

山下:たぶんなんですね。

中下:早慶模試が二回あって1回目は同じ学部の志望者の中で7位だったんですよ!でも2回目で最下位近くまで落ちてしまったので…結局上がったか上がらなかったかよくわかりません。

山下:早慶模試は相当癖が強いですからね。他の模試はどうでした?

中下:河合塾とかは65くらいだったと思います。

山下:そうなんですね。それではおそらく中下さんは受験の最後に伸びたのかもしれませんね。早稲田は合格者を絞った関係で河合の65程度だと少し厳しくなっていて、70弱程度は欲しいところです。もちろん模試はあくまで目安であって過去問が一番大切ですけどね。星野君はいかがでした?

星野:数値とかはちょっとそこまで覚えていないんですけど、成増塾に入る前は現代文はほぼフィーリングで解いていました。先生がよくおっしゃってる解答根拠なんて全然考えていなかったです。でも先生が授業中にほぼ全問解答根拠を精密にとって解いてくださったので、それを真似しているうちに現代文の成績がかなり安定してきたなっていう実感はあります。

山下:そうなんですね。授業中も言いましたが、特に上智は選択肢が細かく消去法ではほぼ対応できないですからね。それ以外の早稲田やMARCHなどの選択肢がある私大でも「自分で解答根拠を探す態度」がないと点数はまず安定してこないんですよ。

濤岡:私もそれはすごく実感しました。国語はなんかいつもテキトーに解いていて安定してなかったんですけど、解答の根拠をしっかり取るようになってからは特にセンター模試で170~180で安定してきました。

山下:それはすごいね。センター国語は文系科目の中で一番難しいですからね。

濤岡:特に評論文でほぼ落とさなくなりました。早慶模試はイマイチだったんですけど…

山下:早慶模試はね…そもそも早稲田だけ、慶應だけで見ても学部ごとに「違う大学」と言っていいほど傾向が違います。ですから「早稲田模試」でもちょっと無理があるんですよ。その2つをくっつけて「早慶模試」なので、どうしても実力が反映されにくい部分はあるんですよね。問題も非常に難しいですからね。

伊藤:僕の場合は国語は一番模試とかでは不安定でした。数学や英語はある程度安定していたんですが、国語はちょっと波が激しかったですね。最初に実感したのは学校の模試でしたね。国語の授業に参加し始めてしばらくした後の高校2年生の模試とかで「解けるな」って実感し始めました。

山下:模試で安定すると自信になりますよね。

伊藤:ただ、東大模試はなんとも言えない感じでしたね。夏の東大模試は河合でC判定の駿台A判定で自分もどっちの成績を重視すればいいかちょっと困りました。

山下:東大模試は各予備校によって、出題や採点の特色がかなり色濃くありますからね。東大の解答速報を見比べても相当に解答がブレているので模試基準で自分の実力を測るのは難しいですね。あくまで過去問を基準にするのがよいですよね。

伊藤:ただ、終盤までいくと演習をかなり積んだこともあって自信がかなりついてきました。自分ができるようになっている」っていう感覚があったので、本番ですべることはないなっていう確信は受験前にはありましたね。(東大本番の国語は78点の高得点)

山下:たしかに伊藤ちゃんは終盤は授業中の発言も鋭かったので、僕も勉強になりました。国語は「自力で根拠を取れるようになること」が死活的に重要だということですね。その力は一定の方法論を常に持って問題にあたる→フィードバックを得て修正する形での積み重ねでしか成しえません。成績が伸びたみなさんはみなそういう姿勢が自然と身についている人ですね。
さて、それでは僕の授業の良かった点と悪かった点を聞かせていただけると嬉しいですね。特に悪かった点は僕の授業の改善につながるので、是非聞かせていただければと思います。

中下:先生の良かった点は、設問について「どうしてそういう答えにしたの?」っていつも聞かれるので、なんとなくで選べなくなったことですね。答えがあっていてもプロセスが曖昧だとしっかり修正してくれるので、ごまかさずに解答根拠を取る癖がついたのがすごくよかったです。

山下:現代文は解答に至るプロセスが一番重要だからね。そこを鍛えて初めて成績が安定するよね。

中下:古文は基本的な知識を授業中に何度も繰り返してくれたので、助動詞や敬語の用法が自然と覚えられたことですね。多分20回くらい同じことを繰り返していたので、さすがに骨身にしみて理解できました。(笑)

山下:英語や社会と比べて古文は日本語と似てるところがあるからどうしても、日々の生活のなかで知識が薄れていくのが早いんですよね。大事といっても国語という科目の一分野だから受験生は英語や社会ほど時間を割くわけにもいかないので。ですので、授業中で古文の基本事項は繰り返しに繰り返して誰でも覚えられるようにするというのは僕の一つのモットーですね。

中下:ただ改善点というか要望は現代文の授業は基本週に1回で、問題集も解答のプロセスに納得できない問題も多かったので、もう少し現代文の演習を増やしてほしいな~とは思いました。

山下:そうなんですね。それに関しては実は既に手を打ち始めていて、YouTubeで演習用の教材を作って投稿しています。40講の予定なのですが、そうすれば、通常授業の60回と演習教材の40回を合わせて100問になります。これは他の予備校の2倍以上の演習量ですので、あとは私大文系なら英語と社会に回していただければと思います!

星野:良かった点は古文を十分にやってから漢文をしていただいたのがよかったですね。古文の基礎的な力を付けた後に漢文に移行してもらえたので、僕のような両方全然知識がない人間にとってはありがたかったですね。学校は同時並行だったんですけど、古文の知識がないと漢文も読めないので…

山下:そうですね。古文の学習をまずしっかり行うのが漢文においても重要ですよね。

星野:困った点は、先生の授業は大体早慶上智の過去問ベースじゃないですか。でも自分でGMARCHの問題解くときは初見の問題で、後半の方はあまり授業でも扱わなかったので解きなれなくて。そういった意味では中下さんとちょっと被るんですけど、GMARCHレベルのペースメーカー的な問題集は欲しかかったかもしれないですね。

山下:なるほど!やはりお2人ともその要望ってことは現代文の問題演習は受験生に需要があるのですね。ありがとうございます。濤岡さんはどうですか?

濤岡:私も先生が授業中に質問してくださって絶対プロセスを答えさせようとしてくれるのがとてもよかったです。さっきも言ったかもしれませんが、結局フィーリングで解いてしまう癖がなかなか取れなかったんですが、先生がしつこく何度も聞いてくるので、プロセスを考える習慣が自分の中で身に付きました。

山下:プロセスの確認がしつこい点ですね。現代文は英語や社会のように同じ用語がいつも聞かれるわけではないので、現代文力の根幹は解答に至るプロセスの充実にあると考えています。受験生の多くがなんとなくで解いてしまっている現状があるので、その改善のためには指導者が何度もしつこく聞くことで思考の癖をつけるのが効果的だと考えています。

濤岡:改善点としては、私も先生が古文や漢文の知識を何度も繰り返してくれるのはすごくありがたかったんですけど、テキストの下のスペースが少なかったので、書ききれないことが度々あったので、もう少し大きくしてくれたらうれしいです。

山下:そうでしたか。それは失礼しました。ではスペースはもっと広めに取るように修正します。(濤岡さんのご指摘を受けて、今まで6cmだったテキスト下部のスペースを7.5cmに増やしました)

濤岡:あと現代文とは別に古文漢文の演習教材も欲しいかもしれません。古文は市販の参考書でもよいかもしれないんですが、漢文はあんまりそういったものもなくて、最後の方はやるものがなくなっていました。

山下:たしかに古文は結構市販の参考書も充実してるけど、漢文は少ないですよね。分かりました。それについても準備しますね。伊藤ちゃんはいかがですか?

伊藤:僕が先生の授業で良いと思う点は「先生が自分の解答を絶対視しせず、多角的に検討している点」だと思います。もちろん十分に自分の解答は示されていましたが、そのうえで他の予備校や出版社の解答も並べて受験生に多角的な視点を持たせようとしていたのがよかったですね。

山下:生徒との議論がなければ、少人数制の国語の強みを生かせないと考えています。現代文は全ての受験科目でもっとも思考力に依存する科目ですからね。逆に言えば教師の誤りが最も生じやすい科目という怖さがあるんですよね。だからこそ、議論を通じて「予備校講師の答案を批判的に検討できる力」をつけるのは必要になってきます。講師のいうことを素直に聞いているだけでは太刀打ちができなくなってしまいますね。

伊藤:改善点はたぶん昨年は先生が毎週飛行機出張で忙しすぎたことと関連してると思うのですが、たま~に授業中に行う解答の修正が多いときもあったなあと。(笑)

山下:その点については本当に申し訳ありませんでした。これは完全に言い訳ですが、たしかに飛行機出張が毎週あるっていうのは予想以上に体力的につらかった時期もありましたね…伊藤ちゃんの言う通りかなり授業中に修正が入ることもありましたもんね…。今年度以降はもう出張もないので、その点についてはご安心ください。

伊藤:ただ先生の授業は演習の負担を出来るだけ抑えつつ、効果がある勉強を狙ってくださっていたので、そこはありがたかったですね。どうしても東大は英・国・数に加えて社会2科目なので、演習効率はものすごく重要でした。どうしても英語と数学に大半の時間を割くことになるので。そこのところを意識していただけたのはありがたかったですね。

山下:そうですね。東大の場合配点こそ英語と国語が一番大きいですが、どうしても英語・数学の2教科に一番時間がかかります。科目の性質として英語や数学は得意な生徒なら7割超えは十分狙えますが、国語は高得点が取りにくく、英数に比べ、1割程度取得できる点数が下がります。であれば、国語は70点程度取れるならば取り合えず後は他科目に回すという戦略を取る必要があります。
また私大文系の場合も英語が圧倒的に重要です。英語の勉強時間が全体の50%程度必要で残りを社会、国語に振り分けていくイメージですね。受験は各科目のバランスが最も重要です。そこには十分配慮した上で演習教材のセレクトを行っています。

星野:たしかに僕も最初国語は全然ダメでしたが、国語をやりまくったという感覚はないですね。特に僕は外国語学部志望で、やはり英語に時間を割く必要があったので。先生の授業を受けているうちにいつの間にかできるようになっていたという感じです。

山下:私大文系の場合は古文・漢文が0の状態から早慶上智を狙う生徒は多いですからね。そういった0からでも成増塾の60回授業の特性を生かして早慶トップレベルまで引き上げるカリキュラムを組んでいます。

星野:そうですか。これは個人的な興味があって先生に質問したいんですが、合格する人と落ちる人との違いはどこにあるんでしょうか?

山下:「主体的に勉強ができるかどうか」ですね。それが圧倒的に重要です。勉強に限らず困難に挑戦する際の最低限の要素として、努力、戦略、選択であると思っています。講師は生徒一人一人の学力を見て、大きな枠組みとして志望校合格に最適な勉強戦略とどんな教材を使うべきかという選択を提供するのが最低限の仕事です。しかし、努力は生徒にしかできません。たとえば早慶は三教科においては東大と変わらない学力をつける必要があり、なんとなくの勉強で早慶まで行く確率は限りなく低いです。逆に主体的に勉強する意志がある生徒であるなら、大手予備校とは一線を画する高い確率で志望校まで導ける自信があります(現役クラスの早慶上智志望生のうち2019年の合格率は44%)。
東大に関しては、東大を目指そうという生徒でなんとなく勉強しているという方はほぼ考えられないので、そこは心配していません。科目数が多いので、2年生のうちから英数国の主要教科はある程度のレベルにまでもっていってほしいということはありますが。

星野:ありがとうございます。

山下:いずれにしても、受験に向かう生徒のための最適なカリキュラムと学習環境を整えるのが講師側の仕事です。そのうえで、「生徒が持っている可能性を最大化する」お手伝いをさせていただきたいと思っています。そのためには講師である僕が学び続ける必要があります。今日はお忙しい中集まっていただき、様々な示唆を得ることができました。ありがとうございます。大学生活はぜひ楽しみながら学び、様々なことに挑戦してください。それが社会人になってさらに人生を楽しめる力につながってくると思います。それではみなさん本日はどうもありがとうございました!